温泉分析表の見方
温泉には必ず温泉分析表があると思います。
温泉分析表の形式には色々な形があります。
これは統一されていないので
各地の形式で表示されています。
色々書いてあると思いますが
一番見て欲しいのが「泉質適応症」です。
わかりやすく言うと「効能」の事ですね!
温泉分析表の一部(例)
1.申,請者 ○○○○
2.源泉名及び湧出地 ○○温泉
3.泉質 炭酸水素船・塩化物温泉
4.療養泉分類の泉質に基ずく禁忌症、適応症等は次の通りである。
(1)浴用の禁忌症
(一般的禁忌症)
急性疾患(とくに熱のある場合)活動性の結核、悪性腫瘍
呼吸不全、腎不全、・・・・
(泉質禁忌症)
皮膚、粘膜の過敏な人、とくに光線過敏症の人
高齢者の皮膚乾燥症
(2)浴用の適応症
(一般的適応症)
神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり
冷え性、疲労回復
(泉質適応症)
高血圧症、動脈硬化症、糖尿病、慢性婦人病、虚弱児童
慢性皮膚病、切り傷、やけど
(3)飲用の禁忌症
腎臓病、高血圧症、一般のむくみがあるとき・・・・・
(4)飲用の適応症
糖尿病、痛風、肥満症、胆石症、肝臓病、慢性便秘
(5)浴用上の注意事項
@温泉療養を始める場合は最初の数日は入浴回数を1日当たり
1回くらいとする方が良いでしょう。
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適用症(てきおうしょう)・禁忌症(きんきしょう)とありますが
適応症は効能の事で神経痛に効きますよ!
禁忌症は急性疾患の人は入浴したら良くないですよ!
と言う意味が含まれています。
ただ、表現の仕方で薬と同じですよね!
CMなどで「このお薬は効きますよ!」言えば薬事法に引っかかるので
緩和しますよ!という言い方をします。
温泉も一緒で効能と言うより、適応性という表現が正しいのです。
一般的適応性と泉質適応性
一般的適応性は一般的に効能がある病名を表示してあります。
一般的つまり温泉は温度が40度前後ありますよね!
暖かいので血液の循環が良くなり、効果がある事を意味していて
自宅のお風呂でも同じことが言えます。
ただ、自宅のお風呂は温泉とは呼ばないだけなんですね!
だから、そこの温泉の効能を見るなら泉質適応性を見るべきです。
飲用の適用性で注意すべき事
この温泉分析表(例)を見ると糖尿病は飲用適応症になっていますよね!
これはあくまでも分析表なので「飲用」とする場合は
保健所の許可が必要です。
分析表を確認すると共に保健所の許可があるか確認して下さいね!
日本の温泉では許可が出ている温泉の数は本当に少ないですから
むやみに飲用する事は辞めた方が良さそうです。
温泉分析表の有効期限
分析表にも有効期限があります。
最近できた温泉は問題ありませんが、分析表の有効期限は10年です。
10年以上経っている温泉は再度分析をしなくてはなりません。
これに違反すると罰せられます。
温泉にも温泉法があります。実は私も知らなかったのですが・・・・(笑)